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異次元の少子化対策

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昨年ごろ政府から『異次元の少子化対策』なるものが打ち出されたが、単純にお金が無いから子供が増えないと思っているのだろう。

実際に子供1人を育てて一人前にするにはかなりなお金がかかる。

それはそうだ。

ではお金持ちの夫婦が子だくさんなのかと言うとそうではない。

1人ないし2人、多くても3人だ。

金があるから子供は10人作ろうなんて人は居ない。

ではなぜ子供を作ろうとしないのだろうか?
それを遡るとなぜ結婚をしないのだろうか?
というのに近づいていく。

結婚をしない理由はそれぞれだと思うが、1つは高等教育の問題がある。
全ての国民が義務教育で終了するのが当たり前だったとしたら?

問題の一つとしていつまでも学生である事が少子化につながっているのではないかと思う。

今は大学まで出るのが当たり前
なんて事が普通に言われていて、そうなると大して賢くもなく意欲もない子供でもなんとなく大学や大学院に行こうかなという事になる。
受け入れる学校もたくさんあるので入れる所に着地する人も少なくない。

そうなると当然お金がかかる。
高校から大学までの7年間で、奨学金という名の『学生ローン』を組んだとしたらMAXで1000万円ほどになったりする。
そんな人が22歳から奨学金を払い終わるのは35〜40歳近く。
途中で結婚しようものなら2人分の奨学金を払って行かなければならず、子供をもうけるとなると1人で2人分の奨学金を払わなければならない。

今の若い人達は賢いのでそんな辛い現実を味わいたくないはず。
奨学金が払い終わったら結婚しようとかいう事になると年齢的に子供は1人ないし2人居れば良い方だと思う。
この事の問題の根本は若いうちに子供を持つ選択をする事が非常に難しいという事だ。
女性が子供を産める期間は12歳頃から43歳くらいまで。
30歳を過ぎるとダウン症や障害を持った子供が産まれる確率は数十倍になる。
妊娠する確率も年々減って行き、当然産まれる確率も減っていく。

学生の期間が長い事、子供1人を育てるお金がたくさんかかる事、またその時間もたくさんかかる事。

そして1番の問題は

親の責任が大きい事。

昔の人達はそれほど子供自体に責任を持ってなかったと思う。
普通に生活できて学校行ってればいつのまにか大きくなって巣立っていってまたどこかで誰かと出会って結婚して…
まあそんなもんだったのではないかと。
避妊率も低く、できてしまったのだから産むしかないだろう。
産まれたら育てるしかないだろう。
という流れ。
娯楽も少なく、夫婦にとってセックスはお金のかからない娯楽だったのではないかと思う。
貧乏子沢山。

現代との差は明らかだ。
まだまだ思うところはたくさんあるけど、また後ほど。

異次元の少子化対策と言うならこの辺りもどうにかしないとどうもならない。